株主・投資家情報

INVESTOR RELATIONS

2024年9月期第2四半期

株主の皆様へ

大英産業株式会社 代表取締役社長
一ノ瀬 謙二

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度、株主様へ向けました株主通信を、当社10ヶ年戦略でも掲げておりますSDGsの取組みのひとつとして、資源の削減を目的とし、WEB化することを決定し、紙でのご郵送を控えさせていただきました。株主の皆様には何卒ご理解いただけますと幸いでございます。

当社2024年9月期上半期におきましては、売上高は昨年と概ね同等額であったものの、売上総利益率が減少したことにより、利益が大幅に下がる結果となりました。株主の皆様にはご心配をおかけしており、申し訳ございません。

当社の中期的な戦略及び現状の財務体質の改善を図ることを目的とし、戸建事業及び中古住宅の買取再販を行う不動産流通事業におきまして、完成在庫の販売強化及び事業回転率の向上を目的とした適正在庫数の見直しを行っております。

外部環境が変化する中、当社10ヶ年戦略の取組みでもございます新規事業やストック事業の確立のため、既存の不動産事業は、当社事業エリアである九州・山口でシェアを維持しながら、新たな事業確立のための体制を構築してまいります。

当期上半期の業績や中期経営計画の進捗につきましては、決算短信補足資料に記載しておりますので、ご覧いただけますと幸いでございます。
株主の皆様におかれましては、より一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2024年9月期第2四半期累計 業績ハイライト

●業績

2024年9月期第2四半期累計期間 事業別業績

●商品別における売上ポートフォリオ

マンション事業
マンション事業は、実需の分譲マンションの販売を行っております。
当期は年間にて竣工・お引渡しを行う物件11棟の内、3棟が上半期、8物件が下半期に竣工予定となっており、売上が大きく偏重する見通しです。しかしながら、当期お引渡し戸数492戸の内、既に89%の受注が完了しており、当期売上計上においては順調に推移いたしております。
福岡県や大分県にて新規の分譲も5棟開始しており、次期以降の竣工物件の受注も順調に進捗しております。
分譲住宅事業
分譲住宅事業は分譲住宅及び土地分譲を行っております。
当期は売上高は前年比103%と上回りましたが、分譲住宅及び土地分譲の価格改定により、営業利益率は前年比63.3%と大幅に下回る形となりました。価格改定を行う背景としましては、完成在庫を圧縮し、回転日数の短縮化を行うことで、利益率の改善を図っていくことにあります。
今後は競合他社との差別化を図っていくためにも、未竣工での販売体制へと販売手法を変更していくこと、また、在庫が圧縮されることによって、今後10ヶ年で強化していく新規事業にも投資しやすい財務体制が図られると考えております。
不動産流通事業
不動産流通事業におきましては、中古マンションや一戸建ての買取再販を行っております。
当期におきましては、売上高は130%と増加いたしましたが、分譲住宅同様、完成在庫の販売強化により、売上総利益が減少、その結果、営業利益は前年比47.2%と大幅に減少いたしました。中古市場においては、新築住宅相場の上昇に伴い、中古物件の相場も大幅に値上がりしており、お客様の購入希望価格との乖離が大きく、業界全体として厳しい状況が続いております。仕入価格の抑制とともに、リフォーム金額の抑制、また競合他社との差別化が必要であると考えております。

街づくり事業
街づくり事業におきましては、当期は投資用戸建賃貸マンションの販売及び大型の土地分譲の売上を計上いたしました。投資用戸建賃貸は実需の一戸建てよりもさらに抑制した価格での用地仕入れが必要であり、その用地仕入れに一部遅れはございますが、概ね予定通り進捗いたしております。
下半期は、山口県防府市のタウンハウスが完成する予定となっており、売上を計上する予定となっております。

TOPICS

TOPICS 1

旅館業営業許可を取得、宿泊施設事業を開始

当社10ヶ年戦略における新規事業領域の拡大のひとつとして、旅館業の営業許可を取得し、宿泊施設事業を開始いたしました。

まずは当社が分譲住宅のモデルハウスとして活用した住宅を、複数人で泊まれる施設として活用。

現在北九州市の課題としても、観光客の減少・宿泊施設の不足が挙げられており、特に複数人で泊まれる宿泊施設が少ないことから、当社の不動産の強みを活かしながら、地域の課題を解決できる事業であると考え開始いたしました。今後は物件収集力の強みを活かしながら、空き家等の活用を行い事業を拡大させてまいります。

TOPICS 2

北九州マラソン協賛&熊本市にてイベントを開催

当社本社を置く北九州市の最大イベント「北九州マラソン2024」の協賛・参加を行いました。
給水所やEXPO会場にて、北九州の企業様と共にランナーの皆様を応援、全社を挙げてイベントを盛り上げました。建築端材によるゴール地点のブースやメダルケースを制作しております。

また、中期経営計画の重点エリアでもある熊本市にて、地域イベント「daieiまるまるしぇ@花畑広場」を開催。住宅をご購入いただいたお客様、地域の方々などたくさんの方にお越しいただきました。

重点エリアである北九州・福岡・熊本では今後もこのようなイベントを通し、お客様や地域の方々との接点を持ちながら当社の経営方針「地域愛着経営」を推進いたします。

TOPICS 3

主力事業におけるSDGsの取組みを開始

当社の主力商品である、分譲マンション、分譲住宅において、環境に配慮した商品の建築、販売を開始いたしました。

● 分譲マンション、分譲住宅共にZEH(ゼロエネルギー住宅)の建築を開始 ※
● 電気自動車の充電スペースを設置 ※
● 玄関前の置配が可能な「Pabbit」を採用 ※

物流の2024年問題の影響を鑑み、共用部の宅配ボックスは当然のことながら、不在時でもオートロックの解除ができ、玄関前の置配が可能な仕組みを導入いたしました。

※ 物件により異なります

TOPICS 4

地域貢献活動

経営方針である「地域愛着経営」の基、元気な街をつくるため、地域の皆様との関りは必須と考えております。

「北九州みらいキッズプロジェクト」

「北九州みらいキッズプロジェクト」の一環で「出張ども大工」を開催しております。幼稚園や保育園での実施から始まり、今では地域イベントでの開催が定着してまいりました。プロジェクトを通じて持続可能な社会の実現を目指します。

大分県日田市 山林での植林に参加

当社分譲住宅に使用される木材の一部を切り出した山に新たなヒノキの苗を植えました。

地域清掃活動に参加

北九州市の地域清掃活動には積極的に参加しております。

株主還元について

●配当予想及び株主優待につきましては、現段階で当期の変更はございません。

配当金

株主優待

利益還元の長期目標

① 株主還元

当社は持続的な成長とともに、配当性向30%程度を利益還元目標とし、安定的かつ持続的な株主様への還元を行ってまいります。

② 資本効率の向上

当社は事業の特性から、事業回転率と利益率の向上が必要と考え、総資産利益率(ROA)5%を目標とし、収益性を高めてまいります。

③ 成長戦略における資本投資

当社は10ヶ年戦略に伴い、利益還元目標とバランスの取れた事業投資を行ってまいります。